2月半ばから読み始めて4ヶ月半… やっと読み終わりました(;´д`)
この間職場の上司が入院し、仕事が半端なく忙しかったので、作品の内容というよりも、「レ・ミゼラブル」 =「仕事が超忙しかった」 という思い出になると思います。
内容(「BOOK」データベースより)
寒さと飢えに苦しむ幼い子のためにパンをひとつ盗んで、19年を監獄で過ごすことになったジャン・ヴァルジャンを主人公にくり広げられる叙事詩的な小説。この巻は、第1部「ファンチーヌ」を収録。ミリエル司教と銀の燭台のエピソード、マドレーヌ市長になったジャンを怪しむ冷酷なジャヴェール警部、哀れな母親ファンチーヌと残された幼い娘など、劇的スリルあふれる場面が描き出されてゆく。
第2部「コゼット」を収録。幼いコゼットを残して死んでいったファンチーヌとの約束を果たすべくジャン・ヴァルジャンは脱獄、コゼットを救い出す。パリに移り住んだ二人に忍び寄る警察ジャヴェールの冷酷な眼。包囲されたことに気づいて間一髪で逃げ出した二人をジャヴェールが追いつめる…。劇的なスリルとユゴーの宇宙的な夢想が、読む者の心を魅惑する。
第3部「マリユス」を収録。王党派貴族の祖父に育てられた純な青年マリユスは、仲間たちに感化されて社会主義の道に進み、家を離れて貧しい暮らしを始める。毎日のように散策に行く公園で必ずいつも出会う父娘があった。マリユスは、その未知の少女の可憐な姿に憧れをいだく。少女はジャン・ヴァルジャンに育てられたコゼット―ひとつの出会いが人々の運命を大きな渦の中に巻き込んでゆく。
第4部「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニ通りの叙事詩」。七月革命後のパリは、混乱をきわめていた。マリユスは、反政府秘密結社の一員として活動を続ける一方、コゼットとの愛を育んでゆく。その彼を慕うエポニーヌ、パリ路上の浮浪児ガヴローシュ、さらにテナルディエそしてジャン・ヴァルジャン…人々の転変が、激動期を背景に描かれてゆく。6月暴動を背景に展開する小説の核心部。
第5部“ジャン・ヴァルジャン”を収録。1832年6月、パリの共和派の市民たちが峰起、バリケードを築いて政府軍と戦闘に入る。その中にはマリウス、そしてジャン・ヴァルジャンと彼をつけ狙うジャヴェールの姿があった。マリウスに嫉妬の思いを抱きながらも、瀕死の重傷を負った彼を背負って地下道を彷徨い、その命を救うジャン・ヴァルジャン。苦難にみちた人生の黄昏に、なおも襲いかかる孤独の悲しみ―やがて最後の時が訪れる。
フランスの歴史に詳しければ、もっと興味深く読めたのだろうと思うと、ちょっと残念。内容の初めにもあったように、主人公ジャンバルジャンは「寒さと飢えに苦しむ幼い子のためにパンをひとつ盗んで、19年を監獄で過ごすことになった」わけで、ここからして???何故?と疑問が湧いてしまった。この頃のフランスの法律はやたらと厳しかったんだろうな~と思った。この罪が後々までジャンバルジャンを苦しめることになるのです。
訳者のあとがきにもあります。「長大かつ複雑きわまる小説であり、従来、初めて読む読者の意気をたちまち削いでしまうのが通例」「この超・長大な作品を、冒頭の1行目から最後の一行まで一語も飛ばすことなく、すなわち進んで「テクストの抵抗」を身にうけながら、いわば「義務的」にでも読む者の数はごく限られているはずである。」ということは、私のようなものはごく限られているということか…(笑)
ブロ友さんが「私はもう途中から物語の中核以外は飛ばし読みでした ^^ゞ」というコメントをくれましたが、いやはや本当でした。
わたしもよこう話が脱線する方なんですが、ユゴーさんはその親分みたいな感じで、話に出てくる言葉とか、事件とかについて、長々と説明しだしちゃうんですよね。で、そっちのほうに夢中になっちゃう(;´д`) 参りました~
面白くなってくるとこれが始まっちゃうので、興ざめしちゃうんです。
ですが、最後はジャンバルジャン、幸せな最期でよかった♪
付箋
・盲目でありながら愛されることは、何事も完全ではないこの地上において、じっさい幸福の、このうえなく心地よいひとつの形なのである。
・天国にいて悪魔になるのか、それとも地獄にもどって天使になるのかという板挟み
・おれは勝利というものを大して評価しない。敵を打ち負かすほど馬鹿げたこたはない。真の栄光は相手を説得することなのだ!
・最大の試練、いや、もっと適切にいえば、唯一の試練とは、愛する者をうしなうことなのである。
・ジャンバルジャンが留守をしている間、退屈しのぎにコゼットがピアノオルガンを開けて、自分で伴奏しながら歌う曲「ウェーバー作曲歌劇「オイリュアンテ」より「森をさまよう狩人たち」この曲がどんなものなのか、いつか聴いてみたい!!
次回読書予告:池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」